バタバタと8月がはじまった。
カレンダーを8月にしていなかったことに、今日の午後気づいた。
ここのところ、少しずつニヤ(16歳3ヶ月、ニンゲンで言えば81歳くらい)の様子が、少しボケてきたのかなあ、弱ってきたなあと感じていた。
ニャーニャーと意味もなく鳴き、うろうろと歩いては立ち止まり、「ボクはどこに行くのだっけ?」といったふうにぼーっとすることが増えた。たまに夫を見上げて「あなた誰ですか?」というように見つめることも。
それはそういうこともあっておかしくない年齢だよなあと受け止めていたが、一昨日(7/31)、朝から驚くほどの食欲、絶え間なく「ご飯くれ」と鳴き、ずっと興奮状態だった。ぐっすりと眠ることをしない。
こんなことはなかったので、おかしいなあ、心配だなあと気をつけて見ていると、夕方うとうと眠っているときに急に飛び起き、普通とは違う大声で鳴き、宙を見ている。口からはヨダレを流し、ハアハアと息が荒い。
こういう事態には初めて出会うので、私もちょっとドキドキしてしまい、名前を呼びながら背中をさする。
1〜2分以内にそれはおさまり、何事もなかったように目が正気に戻る。
そして「ごはん、ごはん」と鳴き、ずっと食べる。
耳が赤く熱かったので、熱中症かな、脱水してるかな、、、という可能性も考えて、ロイヤルカナン電解質サポートを規定濃度に作った液を、ウェットフードにかけてスープのようにし、少しずつ何度も与えた。
その後は落ち着いていたが、やはり熟睡をしない。
そして、夜11時ごろにうとうとしているときに、夕方と同じ症状になる。
これは病院に連れて行った方がいいかもしれない、と次の朝決心し、前日から私も頭痛で苦しんでいた体に鞭打って、ニヤを連れて行く。行きは夫の車に乗せてもらったが、その後夫は仕事があったので、帰りはタクシーだ。
家から車で20分ちょっとの場所の病院なので。
あぁ、こういうときには車が運転できたらいいなあと思う。
血液検査では、そのような神経症状が出る可能性はどこにも見つからず(以前からの腎不全初期の数値以外はいたって健康な数値だった)、持病である甲状腺機能亢進症のホルモン数値(T4)も基準値に収まっていて、今毎日飲んでいる薬が効いていますね、という判断をいただいた。
神経症状が出る原因は色々考えられるそうだが、脳に腫瘍があったり、脳神経に何らかの異常が出たというのは、血液検査ではわからない。
脳のMRI検査は全身麻酔が必要なので、もう弱った16歳の体にそれは負担がかかるので、検査はさせないことにした。
ここ数日の急な猛暑続きで、室内はエアコンをつけているが、我が家には猫たちが大好きな場所、サンルームがあり、今は日中そこは35度近くになってしまうため、室内から涼しい空気を扇風機で送る、、など努力しているが、暑い場所が大丈夫なコビー(9歳)や12歳半まで外で暮らしていたミケちゃん(16歳9ヶ月)には問題なかったのかもしれないが、ニヤは少しでもそこにいたことで問題があったのかもしれない。
そのことが神経症状が出たことに関係あるのか、はっきりはわからない。
昨日病院から帰ってからは、サンルームへは昼間は出入り禁止にし、部屋をいつもより涼しくしている。
ぐっすりと眠ることはし始めたが、でもまだ1日に4回神経症状は出た。
持病の甲状腺機能亢進症は、ホルモンが出すぎると、異常なまでの食欲や歩き回る、鳴き続ける、心拍数が増える、などの症状が出る。
昨日の血液検査では数値は正常だったが、どうもやはりこの異常な食欲と歩く様子は、ボケてきてるだけではないような気がして、その興奮状態が続いて神経症状に繋がったこともあるかも、、、と、家でリラックスしてる状態で心拍数を測ってみた。
何と、我が家には聴診器があるのです。
以前、病弱なルルさんを看病してたころに、お世話になっていた病院で、サンプルでもらったという聴診器を「何かに役に立つと思うよ」といただいて、ルルさんの心拍数も時々はかっていた。
ニヤの心拍数を15秒測ったら、50回。
1分で200回も。
病院の先生に電話し、そのことを話し相談したら、やはり200回は多いと。
甲状腺ホルモンが出すぎている可能性もある、でも血液検査では正常値、だから一度しばらく薬の量を増やしてみて、ニヤの様子がどう変わるかみてみましょう。。。となった。
いつもは朝と晩、飲ませていたが、早速昼にも飲ませた。
その薬が少し効果が出たのか、部屋を涼しくしたことがいいのか、水分をたくさんとらせたのがいいのか、はっきりはわからないが、今日は朝ごはんの1時間後に一度神経症状が出たのを最後に、今のところ出ていない。
まだこの後はわからないけれど。
観察して、病院と相談して、色々な可能性を考えて、できることをしてあげたい。
でもニヤに負担があることは避けたい。
私は今までに、ずっと若い頃から病気持ちだったルルさんを何とか15歳までお世話したのが最長なので、15歳以上の老猫さんのお世話は初めてだ。
これから起こって行くことも、きっともっと色々あるのだと思う。
それを受け止めて、私自身がどっしり構えなければならないのだが、そうなるまでに少し時間もかかる。
そのうちミケちゃんにも色々あるだろうし、2匹の老猫さんを介護することになるのかなあと、昨日からそういう覚悟もし始めた。
自分の体力もなくなってきた中で、これは大変だぞ、とも。
でも、ルルさんのお世話で学んだことが、きっと色々私を助けてくれると最後には思い、ルルさんに感謝しなくてはと思うのだ。
ニヤ、今日は穏やかに寝ている時間が多い。
大活躍した聴診器とコビー。