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ミケちゃん その2
ミケちゃんを家に入れよう、そう決心するべきできごとが起こった。




(2012年11月撮影)

今年のはじめに母が亡くなった。
空き家になった金沢の実家。私はひとりっ子なので、どうするか決めなければならない。
そしていろんなことを考えた末、私たち家族が住むことに決めた。
来年早々に移住する予定だ。

ニヤ、チャイ、コビー、魚たちを連れての大移動になる。
(小鳥レストランもその前に閉店しなければならない。)

そして「さあ、決めるべきときがきましたよ」と頭にすぐ浮かんだことはミケちゃんのことだった。
それが3月末くらいのことだったと思う。


すぐには決心がつかず、ずいぶんと迷った。
ミケちゃんにとって何が一番幸せなのだろうかということを考えた。
私がずっとこの土地に暮らすのなら、ミケちゃんがもっと歳をとり弱ってくるまで、外で見守るつもりだった。そして、具合が悪くなるなど問題が起きたら、私ができる最善の方法をその都度判断して行おうと思っていた。その結果家に入れることになるかどうかも、その時に考えようと。
しかし、私が引っ越し、見ていられなくなったらどうなるだろう。たぶん他にもごはんをもらえる場所はあるだろうから生きていくことはできると思う。でも、病気になり食べることをやめたとき、誰にも知られず、以前のクロスケやチャトラ(ミケちゃんの弟たち)のように、ひっそりと亡くなっていくのだろうか。それはミケちゃんにとっての幸せなのだろうか。
私はミケちゃんを家族にし、守りたいけれど、それはミケちゃんから自由を奪うことになるのかもしれない。
勝手に家の中に連れて行かれ、そのうち雪が降る遠い土地に連れて行かれることは、ミケちゃんは望まないかもしれない。
それらのことをくり返し考えた。気持ちが行ったり来たりした。

「ねえ、ミケちゃん、どっちが幸せ?」
そう猫語で聞けたらどんなにいいかと、何度も思った。




(2013年4月撮影)


そんな迷いを抱えながら、毎晩ミケちゃんにごはんをあげる時に、もしもこの子を家にあげるなら…ということを考えながらしばらく接した。今まで以上に観察をした。
すると、ミケちゃんがいかに年をとり、以前とは違うかがわかってきた。

以前だったら近所でパトロール中のミケちゃんに会うこともあり、私の足音か匂いに気づくと、どこにいても駆け寄ってきたが、そういえば最近はほとんど会わないことに気づいた。
ごはんをあげた後、以前なら私が帰っていく道を追いかけてきて、マンションの裏口のドアを開ける寸前まで「ニャー(かまってかまって!)」とおなかを出してコテンッと寝そべったが、最近はそれがあまりなく、食後に口元を念入りに手で拭ったあとは、ゆっくり歩いて車の下に消えていくのだ。
そっけなくてさみしいなあと思っていたが、なんだか違う。どうもおかしい。
もしかしたら、歳のせいだけでなく、どこか体に不調があるのではないか?という心配が頭をかすめた。

よし、連れて来よう。
もし家に入れたミケちゃんが、とても嫌がり出て行きたそうにしたり、ニヤ、チャイ、コビーがどうしても受け入れられない事態になったら、その時はまたミケちゃんを外に返すという決断をしなくてはならないかもしれない…という覚悟をした上で、そう決めた。
それから、生まれてからずっと13年近く外で暮らしているのだから、猫エイズなどに感染しているいるかも知れない…という可能性についても覚悟をした。


さて、いつ決行しようか。
具体的なことを考え始めたのは、梅雨入りしたころだった。

(つづく)



 
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