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個展に向けての想い
昨日の日記に書いた、続きはまた明日・・・のこと。
今日ものんびりと休めないのは、まだこの場におよんで作品を作っているから。
紙に絵を描くのは終了し、全て展示したが、今は壁掛けの鏡の木枠に絵を描いている。
なぜ鏡?
描きおろし作品の最後に、この鏡が飾られます。
それはその展示にきた方にのみわかるメッセージ。
お楽しみに。

さて、本題。
ちょっと長く語らせていただきます。

先日の日記に書いたように、昨年9月の銀座での個展で、今までとはちょっと違う世界の絵を描いて以来、森やお花や、キャラクターではなくて、自然の中で懸命に生きている動物たちを描きたいという気持ちが強くなった。
そして、その後のわたしに、さらにその気持ちを強めるできごとが、いくつも起こったのである。

昨年10月末、うちの近くで、弱っているネコさんを保護した。小柄で、歯が一本もないおばあちゃんネコだった。そのコは、すでに腎不全の末期で、もう残り少ない命であった。
たった13日間だったが、そのおばあちゃんネコを看病し、命が果てる寸前まで自力で這ってでもトイレまでいこうとする、生きる強さを教えてもらった。最期まで、凛としたネコさんだった。
冷たく固くなった体とおだやかな表情は、今でも忘れない。
きっと、このネコさんは、何かを教えてくれるために、わたしの前に現れたんだなあと思った。

それから、二ヶ月ほど後の正月開け、母が癌である事が発覚した。
幸い、発見が早かったため助かったが、5ヶ月以上にわたる抗がん剤治療となった。
いつまでも元気でいられるわけではないとわかっていても、親がやがてはこの世を去るんだということ、後何回会う事ができるんだろうかということ、いろんなこと、命について初めてちゃんと考えた。
同時に、自分の命や生き方についても考えた。

さらに、母の闘病中に、ネコのルルさん(8歳)が、何度も膀胱炎をくり返し、検査の結果、膀胱に何か固まりのような影が発見された。体に負担をかけない範囲の検査では、それが良性のポリープなのか、悪性腫瘍なのか、はっきりとはわからない。
もしも、悪性だった場合は、半年くらいしか生きられない・・・そう話された。
それが4月だった。幸い、ルルさんは今も元気だ。悪性ではない可能性が高くなったので、少し安心しているが、気を抜けず、いつもおしっこの回数や量、いろいろと観察し、定期的な検査に行っている。

もうひとつ。
昨年末、友人に待望の赤ちゃんができた。元気に生まれた。
でも、少しだけ、いろいろと乗り越えなければならない個性を持って生まれた。
命が生まれたことはどんな命でも喜ぶべきことだけれど、産んだ親にとっては苦しみもたくさんかかえることになった。
わたしも、いろんなことを考えさせられた。命の重みを考えた。
だけど、やっぱり、この世に生まれることができたことは、それだけで奇跡的なことで、喜ばしい事だと思った。その子が、精一杯生きて、この世に生を受けたことを幸せだと思えればいいなと思った。苦しみを抱えた親も、その子からいろんな喜びをもらって、今まで以上に幸せだと感じることができる日が、来ればいいなあと、強く願った。
友人は、時間はかかったが、強く、ちゃんと前に進むことができた。
わたしは、涙がでるほどうれしかった。

・・・こんなことが、この一年にあり、命の儚さ、強さについて、ものすごく考えた。
そういう中で見る花や草木の生命力は、いっそう強く美しく感じた。
動物たちもかわいいだけでなく、強く、誇りをもって精一杯生きている姿に見えてきた。
わたしの中でのそんな変化が、すこし絵を変えたように思う。
もちろん、今までの絵本の中のキャラクター的な動物たちを否定するわけではない。
それとは別に、生命力にあふれた自然界、草花や木々、動物たちを描きたい気持ちが強くなり、今回の個展の描きおろし作品が生まれた。
今までの絵本の絵だけを見てきた方々が、今回の絵の世界を見たとき、どう感じるのかなあ・・と思うと、楽しみでもあるが怖くもある。
新人になった気分である。


長々と熱く語りましたが、とりごえまり個展『白い小鳥』、明日から始まります。
ぜひ、お越し下さい。
お待ちしております。


とりごえまり個展 『白い小鳥』
10月13日(mon)-10月18日(sat)
11:00〜19:00 最終日は17:00まで
Pinpoint Gallery 港区南青山5-10-1二葉ビルB1 03-3409-8268
★わたしの在廊時間:15日は17時から、その他は毎日12時から




| 個展2008 | 12:50 | - | - | pookmark |