愛媛県の久万高原にある素敵なお店、watagumo舎さんにて、作品展が12月1日より開催中です。
以前は香川県高松市に構えていたお店が、今は自然豊かな場所に。
残念ながらまだうかがえていませんが、SNSで写真を拝見していて、あぁ、いつかは行ってみたいなあという場所です。
watagumo舎さんからいただいた展示風景の写真と、作品13点を納品する前にアトリエで撮影しておいた写真を載せます。
原画に近い色に調整してはいますが、どうしても原画そのものの色は出ていません。
特にブルーやグリーン。
私の絵の多くがブルー系、グリーン系なので、非常に難しい。
本当は原画を観ていただくのが一番嬉しいのですが、行きたいけれど行けない!という方は、このブログでwatagumo舎さんに行った気分に少しなってくいただけたら幸いです。
*店内の写真で、テーブルに並んでいる立体作品は、同時開催の「タカラモノ展」に出展中の作家さんたちの作品です。
DMに使用した作品。
「寒露のころ」(売約済)
二十四節気の寒露。
草木に冷たい霜が降りる時期。
晩秋まで咲く花たちと、秋色に変わったりシードヘッドが残る夏の花たちがコラボレーションするとても好きなころ。
これはわたしが夢みる庭。
そこを歩くのはいまは亡きチャイ。
現実ではかなわない夢を絵にしました。
「月夜に咲く」
薄暗くなってから見る花が好きです。
これは空気がピリッと冷えた今ごろのストック、マム、ビオラの花などを描いています。
「viora」(売約済)
ビオラの花たちとオジロビタキの男子。
この時期お花屋さんにはビオラがたくさん並びます。
でも金沢では冬に雪が降るので、鉢植えにして室内に入れたり温室などに入れなければ冬を越せません。
なので、雪が溶けるころ植えるのです。
冬の終わりごろ雪かきに疲れてくると、春に花を植えることを心待ちにして乗り越えます。
「舞い降りる」(売約済)
冬のはじめ、雪が舞い降り、
植物たちのシードヘッドが白い帽子をかぶりました。
「春の花たち」(売約済)
他の作品たちとちょっと雰囲気が違うのは、
この作品展のために描き下ろしたものではなく、ポストカードのために描いた絵なのです。
トライアングルさんというポストカードを制作・販売している会社から、わたしの猫の絵のカードが7種類発売されました。
そのうち6種は既存作品を使ったもので、これのみが新作になります。
*ポストカードについては、また別にお知らせさせていただきます
「空へ」(売約済)
10月の終わりごろ、弱っているドバトさんに出会いました。
(ネズミ捕り用だと思われる粘着剤が身体中にくっつき、骨折もして動けなくなっていました)
できる限りのことをしましたが、数日後その魂は空へと旅立ちました。
今度生まれ変わることがあれば、自由に空を飛び、生き抜いて欲しい。
そう願って描いた作品です。
*ドバトさんのことは、Instagram(アカウント @torigoemari の方)に詳しく書いています
「おはよう、春。」(売約済)
まだ雪が残る地面から、せっかちなムスカリがひとり顔を出しました。
見つけたのはリスさん。
「 Tulipa gesneriana [Little Beauty] 」
原種チューリップ・リトルビューティー。
いつもは植物を描くにしても、一緒に動物や子どもがいる絵がほとんどですが、
植物だけを描いて、標本箱のようにしたかったのです。
だからタイトルもドイツ語の学名に。(たぶん、ドイツ語)
写真だとわかりづらいのですが、球根は土に埋まっているように描いているので、
上部は深いグリーン、下部は深い茶色になっています。
「 Muscari armeniaum [Night Eyes] 」
ムスカリ・ナイトアイズ。
上のチューリップ同様、上部と下部のバックの色は違います。
*額装前の写真だとわかりやすいので、下に載せます。↓
これが原画に近いです!
この標本箱のような2点、自分的にはとても気に入っています。
「dhlia」(売約済)
またまた植物だけ描いた作品。
そしてこれはキャンバスパネルに描きました。
どうもこれだけアトリエで撮った写真が見つからず、watagumo舎さんが撮った画像を。
完成後に保護スプレー(半艶)をかけたので、少し表面が光って写っています。
保護スプレーかける前の写真を念のため。↓
「空からのてがみ」(売約済)
歪んで撮影されていてすみません。
大きめな絵です。
キャンバスパネル。
同じタイトルの絵を2015年に描きました。(2016年かな?)
それとは全然違います。
科学者の中谷宇吉郎さんの「雪は天からの手紙」という言葉があり、わたしの絵本に「空からのてがみ」というタイトルのものもあります。
2015年の「空からのてがみ」は、母が亡くなりお葬式をした日の夜、雪が舞い降りたのを見たときに
「あぁ、お母さんは天についたんだなあ。これはそのお知らせの手紙だな」と感じ、描いたものでした。
今回のこの絵は、ある夜眠りについてすぐ、夢の入り口でこの絵が目の前に広がったのです。
次の日に忘れないようにスケッチをし、これは大きめに描きたいなあと、キャンバスパネルに挑戦しました。
8年前とは違い、今は空の上に愛する猫たちと大切な人たちが、何人も何匹もいます。
その人たちと猫たちからの手紙。
大好きな雪は、空の上の人たちからの手紙でもあるように感じるのです。
「雨香(うこう)」
雨が降る前の雨のにおい。
花の香りを含んだようなにおい。
そんな意味がある言葉です。
雨が降る絵が好きでよく描いていますが、降る前の空気が描けたらなあと。
「冬の眠りにつくまえに」(売約済)
森ではクリスマスの前、モミの木に動物たちが木の実を飾ります。
冬眠をするクマは、みんなよりも少し早めに飾ります。
冬の眠りにつく前に。
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*12月15日(金)より、watagumo舎さんでまだ売約済になっていない作品についてのお問い合わせ、通販を受け付けてくださいます。
気になる作品がございましたら、サイズ、価格などをお問い合わせください。
(オンラインショップでの通販は1月に入ってからになる予定です)
*売約済の表記は、12月16日までの状況です。
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とりごえまり展
「 雪と、花と。」
12月17日まで
金・土・日 open 11:00-17:00
watagumo舎
http://watagumosya.com/index.html
愛媛県上浮穴郡久万高原下畑野川甲680